株価が天井を付けるとき長い上髭が出るイメージがあるが、それは個別銘柄のチャートに見られる特徴であって、指数のチャートでは滅多に観察されない。
次のチャートは13年から現在までの225CFDの日足だが、その間に目立った上髭を伴った天井をつけたのは、13年5月23日のいわゆるバーナンキショックと、17年11月9日の2回しかない。
いずれの場合も、その後4波トライアングルが出現し、そののちに一回り大きなディグリーの波動の終点(天井)に到達している。つまり、上髭は3波の終点に過ぎなかったということだ。
つまり、今回も長い上髭がプライマリー級波動(Ⓓ波)の終点にはならず、あくまで3波の終点に過ぎないのではないかという推測に基づいたのが2ページのサブ想定ということになる。
今回どうなるのかは、波動の進行を待ってみるしかないが、このように想定を立てる際のヒントになるものは全てガイドラインと認識していいのではないだろうか。
また、長い上髭は3波終点に現れるという一種のガイドラインは、大きなディグリーの波動に限ったことではない。
次のチャートは、225CFDにおける11月9日のワクチン完成上昇時の1分足だ。
このチャートでも長い上髭を付けたのは3波終点であり、その後にトライアングルが出現しているのが分かる。
次のチャートは以前に提示したゴールドのカウントであるが、ここにも4波トライアングルが出現する直前の3波に大きな上髭が出ていることが確認できるだろう。(週足)
さて、10月30日からの上昇波動が3ページで示したようなインパルスとして完成したあとにどうなったか見て行こう。