「メルマガでは2020年の225CFDに関してどのように進行を想定していたのか」を振り返り反省を記したメルマガ第156号を3回に分けて一般公開いたします。
ご覧いただけると分かりますがメルマガには「予想」は一切書いてありません。書いてあるのはあくまで「エリオット波動原理をチャートに当てはめるとどう見えるのか」という客観的な分析です。
以下、メルマガ第156号からの抜粋になります。
今回は年末恒例の「今年の想定反省会」を行いたいと思う。
その時々で、どのようなカウントや進行想定をしていたか、またそれは正しかったのか、間違っていたのならその原因は何か。こうした振り返りはエリオット波動原理自体を評価する上でも欠かすことのできない重要なことである。
まずは1月11日発行のメルマガ第104号に提示した、225CFDの日足想定から見て行こう。
当時はこのようなⒶⒷⒸフラットとして、サイクル級の修正波が進行していく想定をメインとしていた。
そろそろⒶの(B)が完成し、(C)による暴落が目の前に迫っているというカウントである。
当然だがこの時はまだ「コロナショック」が起きようなどとは想像もしていなかったため、暴落の理由は全く分からなかった。
サブ想定にしていたのは、次のような拡大型トライアングルによる修正である。現在はこちらの想定がメインとなっている。
この2つの想定の違いは、これから起きるであろう暴落が5波動か3波動かという点であった。
上のチャートでⒷとした波動に関しては、次のようにカウントしていた。(4時間足)
興味深いのは、この波動が現時点での3月のコロナ安値からのメインカウントと同じ波動構成となっている点だ。18年12月のブラッククリスマスからは(W)(X)(Y)というダブルジグザグが進行しているというカウントになっている。
いま改めてこの部分をカウントすると次のようになっているように見える。(4時間足)
現物では1月17日が波動の終点のようだが、225CFDではこのように12月16日を終点とした方がしっくりくる。
このようにカウントすると12月16日からコロナ安値までのカウントは次のようになる。
ここも(W)(X)(Y)のダブルジグザグだ。このカウントをベースにすれば1ページの下に提示したフラット想定は破綻することになる。
しかし、4時間足チャートのため細部までの整合性は担保されていないながらも、次のようなカウントもできる可能性もあるだろう。
このカウントが認められるとすれば、現在のチャートを次のようにカウントすることも可能であることになる。(週足)
このようにサイクル級b波をフラットと想定すれば、以前指摘したように拡大型トライアングルの副次波の大きさがルール違反になっているという問題も解決できることになる。